まず、南チロルの師匠、ハンシ バウムガートナー氏のお仕事「Affinatore」についてAffinatore di Formaggi。
これは乳からチーズを作り出す人ではなく、完成したチーズをよりおいしくするために、別のものと一緒にして熟成させたりして、手掛ける、リファイニング(Affinamento)する人のことを言います。日本では馴染みがないお仕事なので、ハンシに語っていただきました。
Affinamentoは「リファイニング」、Maturazione、Invecchiamento、Stagionaturaなどが「熟成」にあたります。 それぞれ少し違いますが、ハンシのお仕事は、リファイニングする人です。 この中で、「ブンカー」(Bunker)という熟成庫について話しています。この熟成庫は、戦争中に武器貯蔵庫として各地に作られた建造物です。日本語では「トーチカ」ともいうようですが、どちらにせよ、日本語ではないですね。 別のビデオではハンシが、ブンカー内部に入って、説明をしているものもありますが、また後日ブンカーについて説明してもらおうと思っています。 |
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CaRuBlu(カルブルー)『Friesenblu』という生乳から作ったチーズを元にカカオとラム酒で表面を覆い熟成させたチーズ。カカオ(Cacao)とラム酒(Rum)、ブルーチーズ(Blue cheeze)の頭文字をとって、その名CaRuBluに。カカオの甘さとラム酒の香りが特徴。
メモ:ポルト酒かラム酒と好相性。西洋やまももかイナゴ豆のはちみつとも相性◎。
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Fienoso(フィエノーゾ)高山で採れた草花を乾かした干し草入りの樽の中でリファイニングされたチーズ。元々干し草は中身を傷付けないよう、保護する為に使われて来た、伝統的な方法。
口の中で解けるような感触と草の香りやトーストしたヘーゼルナッツの様な香りが広がる。後味には、ほんのりと優しい苦味。
メモ:トラミネアロマティコと好相性。テーブルチーズとして◎。
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ROSY(ローズィ-)貴重なモスカート・ローザの葡萄の搾りかすで表面を覆い、熟成させたもの。熟成士ハンシが、薔薇の花を思わせるような表面の色から、その名ROSYが付けられた。
少し盛り上がった形の円柱で、表面の色は、搾りかすの影響で濃い紫色。内部は磁器のように白く、所々にレンズ豆からグリンピース大の穴がある。
メモ:モスカート・ローザやゲヴェルツトラミナーと好相性。フルーツ入りのパンと相性◎。
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Wachal(ヴァッハル)プステリア渓谷で少量作られる牛乳を使用し、ボルツァーノ地方の伝統的なジンを使って手作業で施した後、ジュニパーペリーの実を粉末状にしたものを表面に施して熟成させます。
メモ:白ワインのシルヴァナー・赤ワインのスキアーヴァと相性がいい。ジュニパーペリー風味のイチジクジャムと相性がいい。
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De Vin(デ・ヴィン)アルト・アディジェの伝統的な葡萄品種ラグレイン・ドゥンケル(Lagrein Dunkel)の葡萄かすを使用し、10月から3月に仕込んだチーズ。
口の中で、ラグレイン独特の酵母の香りが立ち、葡萄果汁の香りがチーズの生地にしっかりと含まれている。
メモ:ラグレイン・ドゥンケルと好相性。そのままでも美味しいが、黒パンとも相性◎。
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Blu del Sarentino(サルン谷のブルーチーズ) |
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Sarnergold(サルナーゴールド)蜜蝋が金色をしているのでこの名前が付きました。表面の薄い蜜蝋を切ると、外側に向けて濃い色になっています。ほのかな桃の香りと溶けたバターの香り。酸味があり、南チロルの高山の花の長い後味があります。
メモ:シャルドネ、洋梨やサフランのチャツネと好相性。 |
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Zias(ズィアス)りんごと白樺の灰を使用してリファイニングしたヤギの生乳で仕込んだハードチーズ。この灰のブレンドは食品を保存するために伝統的に使われて来た製法。
その名は、ドイツ語のヤギ(ZIege)と、灰(ASche)から。
メモ:赤ワインならサンタマッダレーナと好相性。黒こけもものチャツネと相性◎。 |
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